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レゴン
ウブドのプリサレン王宮は、バリでしか見られない伝統舞踊「レゴン」で有名です。
レゴンは宮廷舞踊にその源があります。
昔は少年が女装をして踊っていましたが、現在は10代始めごろの少女が踊り手をつとめます。
かつては地域ごとに特色がありましたが、近年では画一化がすすんでしまっているレゴン。
しかしここウブドには、古来からのレゴンが大切に残されています。
レゴンが生まれたのは19世紀と言われています。
そのころバリのスカワティにあったスカワティ王宮に、デワ・アグン・マデ・カルナという貴族がいました。
彼は寺院で瞑想をしていたのですが、ある日黄金色に輝く衣装をまとった二人の天女が舞い降り、天上界の踊りを踊ってみせました。
目が覚めたカルナは夢で見た天女の仮面を作らせ、楽団や踊り子にも踊りを教えたと伝えられています。
この天女の踊りがレゴンです。
レゴンは神聖な踊り。
舞台の上では少女も性別を超えた存在になるのです。
中性的に見せるため顔を白く塗り、眉をそり、きつく布をまきつけて体の線を消します。
すべてはただの人間が天上界の存在に近づくための努力です。
金糸を織り込んだ美しい原色の衣装に飾りのついたかぶりものをかぶり、片手には扇子。
腕と指先のやわらかくしなやかな動きにあわせ、衣装の金色がきらめきます。
それはカルナが見た天女の姿。
レゴンの踊りは天上と地上を交じり合わせるのです。
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