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バリ絵画

世界的に評価の高いバリ絵画。
緻密な線に大胆な色づかいは日本でも人気があります。

バリ絵画は16世紀にバリ島に成立したマジャパイト王朝にその基礎があると言われています。
もともと単なる絵ではなく、儀式や祭典に捧げられるものでした。
内容もインド古典文学「ラーマーヤナ」「マハーバーラタ」に題材を求め、そのほかヒンドゥー教の神々をテーマに描かれることが多かったのです。

遠近法を用いないことが特徴のバリ絵画でしたが、インドネシアがオランダ領に組み込まれてから変化がおきます。

オランダやほかのヨーロッパの国々から訪れた画家たちと地元の画家との出会いから西洋絵画の技法が取り入れられ、大きく発展したのです。
ここからバリ絵画の芸術レベルが飛躍的に上がり、国際的に認められるまでになりました。

バリ絵画の持ち味は、細部まで書き込まれた線と豊かな色彩です。
首をかしげる小鳥や咲き誇る花、瑞々しい緑の葉、草花のあいまに見える人々の浅黒い肌・・・・・・

はっきりとした線と色は西洋美術にはない力強さと生命力を感じさせます。

また、ヨーロッパ人画家の指導のもと、バリ絵画にはいくつもの流派が生まれました。

●カマサン・スタイル
マジャパイト王朝のころからの画法を受け継いだ流派。
遠近法を使わず、おもに黒・白・青・黄・茶の五色のみで色をつけます。
見分けるポイントは人物がななめになっているところ。

●バトゥアン・スタイル
1930年代にバトゥアンに起こった流派。
黒と薄い青を使い筆で描いた絵で、水墨画に似た雰囲気です。
神々や神話をテーマにしているので、やや難解かもしれません。
隙間なく書き込まれた絵で重々しさを感じさせます。

●ウブド・スタイル
1930年代にウブドに起こった流派。
西洋技法を多く取り入れた絵画で、村の日常生活がおもなテーマです。
バリの素朴な毎日があたたかな色合いで描かれています。

●ヤングアーティストスタイル
1950年代に起こった比較的新しい流派。
陰影のないビビッドな色彩が目を刺します。
農村や伝統行事の様子が、若い感性でのびのびと表現されています。

●レンパッド・スタイル
お祭りなどで奉納される絵の流派。
細かさはあまりないですが、丸みを帯びた線で踊りや儀式を描いています。
どことなく昔の日本の絵を思わせます。

●シュピース・スタイル
最も西洋絵画に近い絵です。
近くはくっきりと、遠くは霧にまぎれたようにぼんやりとかすんで描く幻想的な雰囲気が特徴。
先にモノクロで濃淡をつけてから彩色する独特の技法を使っています。

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