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クルンクンのクルタ・ゴザ宮殿

バリ島東南部にある古都「クルンクン」。
ゲルゲル王朝から分かれた8王朝のひとつ「クルンクン王国」の首都だった街です。
人口はおよそ2~3万人で、並ぶ市場は活気にあふれ、王国が繁栄していた時代をしのばせます。

オランダがバリの小王国を次々支配下に置く中、最後まで抵抗したのがこのクルンクン王国。
その首都はバリの中心でもありました。
1908年に王国は力つきて滅亡しましたが、宮殿は現在も保存され、観光スポットになっています。

クルンクンの中心にあるのが「クルタ・ゴザ宮殿」、別名スマラプラ宮殿。
バリで最も重要な文化遺産に数えられています。
「浮かぶ宮殿」の呼び名どおり、スイレンの咲く水路に浮かんでいるかのように建物が建てられ、涼しげな雰囲気。

この宮殿の見所は裁判所。
昔使われていた金色の机や椅子がそのまま残されています。
しかしそこにばかり気をとられてはいけません。
そのまま顔をあげてみると、みごとな天井画が!

天井から屋根のひさしにいたるまで、びっしりと絵で埋めつくされています。
描かれているのは死後の世界。
上部ではよい行いをした人々が天国でごほうびをもらっていますが、息をのむのが下部です。
悪人が地獄の裁きを受けている様子がこれでもかと描かれ、あまりの痛々しさに目をそらしたくなってきます。

なたや剣で切られ・・・・・・
のこぎりで頭を割られ・・・・・・
体を火であぶられ・・・・・・
地獄の馬車を四つんばいで引かされ・・・・・・
熱湯でゆでられ・・・・・・

これほど悲惨なのにまわりを鳥が飛び交っているのがどこかシュール。

なぜこんな絵が?
なにしろ裁判所なので、「罪を犯したらこういうことになるぞ」と人々に分からせなければなりません。
この絵を見た罪人は震え上がったといいます。

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